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ぼだいじゅのおはなし

ぼだいじゅ

Asaka Gakuen
Bodaijyu no mori Youchien
est.1952

  • はる
  • なつ
  • あき
  • ふゆ
はる

花や葉っぱが色づいて、
手にさわったら香りまでうつってきそうな春。
子どもたちは自然にとけこむようにあそびます。
だから、ぼだいじゅの樹は花にたのみます。
子どもたちはときどきまちがって、
花をつんでしまったりすることもあるけれど、
おこってしぼんだりしないように。

なつ

土のなかからセミがでてきて、
羽をつけころもがえをはじめる夏。
夜にはおまつりを花火がいろどります。
そのころ、ぼだいじゅは空にたのみます。
夏の大好きな子どもたちのために、
もうすこし夏の時間をのばしてくれるように。

あき

虫たちが、土のなかにかえってしまって、
だんだんさみしくなってくる秋です。
でも木には、いろんな実がなります。
だから、ぼだいじゅは鳥たちにたのみます。
あまい柿の実やおいしい栗の実を、
子どもたちのぶんもとっておいてくれるように。

ふゆ

寒さがとってもきびしくて、
心のなかまで氷がはってしまいそうな日。
花も枯れて、土はひびわれます。
すると、ぼだいじゅの樹は風にたのみます。
花のないところをみつけたら、今のうちに、
種をはこんでおいてくれるように。
そしてまた、子どもたちが花とあそべるように。

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